先週の為替はユーロにまつわる値動きが多かった。米ドル/円は77円台後半〜78円台のレンジで推移。週明け、12日月曜日夜からユーロ/円は大きく下落。103円台〜101円台まで下がった。ユーロ/米ドルは1.3400〜1.2900台にまで下落。節目の1.3000を割れるかどうかに終点が集まっていた。
この下落の理由は、8日〜9日に行われたユーロサミットの直後にも関わらず、ドイツのメルケル首相の発言がネガティブだったこと。また、ドイツ連邦銀行総裁のバイトマン氏の発言なども織り込んで下落している。
この下落の理由は、8日〜9日に行われたユーロサミットの直後にも関わらず、ドイツのメルケル首相の発言がネガティブだったこと。また、ドイツ連邦銀行総裁のバイトマン氏の発言なども織り込んで下落している。
ユーロを取り巻く状況は依然、不安定。一つ会議が行われると決定がなされても、それに対して市場関係者が抱くのは「期待感」より「危機感」。それによって、どんな値動きになるかというと、最初にユーロの買い戻しが起こる。そして、ニュースが出て具体的な解決策が無いことを確認にして、ユーロを売るという算段だ。
問題の根本的な解決には至っておらず、年末とはいっても十分相場が動く可能性はある。ユーロの問題は引き続き注視が必要だ。ディーラーのなかには、「休むも相場」と割り切って、年末年始は取引しないことを公言している人もいる。個人投資家はプロのように取引の縛りがあるわけではない。大切な資産を守るためには「取引をしない」という選択肢も考えられるだろう。
そんななか、19日正午に世界を揺るがしたのは北朝鮮の「金正日総書記死去」のニュース。リビアのカダフィ氏や、アルカイダのビンラディン氏などに並んで、これまで世界を脅かした国のトップが亡くなる展開になった。
問題の根本的な解決には至っておらず、年末とはいっても十分相場が動く可能性はある。ユーロの問題は引き続き注視が必要だ。ディーラーのなかには、「休むも相場」と割り切って、年末年始は取引しないことを公言している人もいる。個人投資家はプロのように取引の縛りがあるわけではない。大切な資産を守るためには「取引をしない」という選択肢も考えられるだろう。
そんななか、19日正午に世界を揺るがしたのは北朝鮮の「金正日総書記死去」のニュース。リビアのカダフィ氏や、アルカイダのビンラディン氏などに並んで、これまで世界を脅かした国のトップが亡くなる展開になった。
金総書記のニュースによって、米ドル/円は上昇。韓国ウォンや韓国株は下落しているという。これは日本が東アジアの一部に含まれており、その影響を受けるかもしれないといったマーケットの判断であろう。しかし、「有事のドル買い」とはいうものの影響は限定的。これまでの円高を覆す円安トレンドの発生にはなっていない。米ドル/円は50銭程度の値動きにとどまっている。
現在の報道では後継には金正恩氏が選ばれているとされており、大きな混乱は無いとみられている。しかし、今後、朝鮮戦争再勃発などになれば大きく値動きがある可能性も……。昨年、11月には北朝鮮軍が延坪島(ヨンピョンド)を砲撃する事件が起こっており、その時は米ドルが買われる展開になった。
今週1週間はテクニカル分析というよりも、ファンダメンタルズで動く可能性が大きい。北朝鮮関連のニュースはあますことなくチェックをしたい。
また、ファンダメンタルズで動く要因として、クリスマスウィークに突入したことも忘れずに。ヘッジファンドなどでは先週で今年の取引を終えているところも多い。今週以降の為替取引は普段よりも流動性が少ない。1分足チャートやティックチャートを見れば、「相場の薄さ」がわかるはずだ。そのため、大きな注文が入ると思わぬ方向に行く可能性も十分にある。くれぐれもムリな取引はしないように。
現在の報道では後継には金正恩氏が選ばれているとされており、大きな混乱は無いとみられている。しかし、今後、朝鮮戦争再勃発などになれば大きく値動きがある可能性も……。昨年、11月には北朝鮮軍が延坪島(ヨンピョンド)を砲撃する事件が起こっており、その時は米ドルが買われる展開になった。
今週1週間はテクニカル分析というよりも、ファンダメンタルズで動く可能性が大きい。北朝鮮関連のニュースはあますことなくチェックをしたい。
また、ファンダメンタルズで動く要因として、クリスマスウィークに突入したことも忘れずに。ヘッジファンドなどでは先週で今年の取引を終えているところも多い。今週以降の為替取引は普段よりも流動性が少ない。1分足チャートやティックチャートを見れば、「相場の薄さ」がわかるはずだ。そのため、大きな注文が入ると思わぬ方向に行く可能性も十分にある。くれぐれもムリな取引はしないように。
クリスマスウィークはファンダメンタルズに注意!
米ドル/円、77.50-78.40円、ユーロ/円、101〜103.50円、ユーロ/米ドル、1.2850〜1.3150
12月22日(木)
22:30 (米) 新規失業保険申請件数 予想36.6万件
アメリカの1週ごとの景気動向を占うのが「週間新規失業保険申請件数」。毎週出される指標だが、その週ごとに失業保険の申請数を数えることによって、米国内のリアルな景気を判断するものになる。雇用統計の先行指標として位置付けている人も多い。
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毎月更新!勝てるFX投資戦略レポート
- 2011年6月号「6月末にアメリカのQE2終了で「ドル高円安」トレンドが発生!?」
- 2011年7月号「今月の市場テーマはやっぱりユーロ! PIGSの対応はどうなる!?」
- 2011年8月号「アメリカのデフォルト次第では米ドル、ユーロ、円は乱高下!?」
- 緊急!アメリカの債券不履行問題で揺れる為替相場
- 2011年9月号「9月相場は日銀介入に気をつけつつも、サプライズがあれば下落」
- 2011年10月第1号「引き続きユーロに着目 ギリシャのデフォルトは避けられない!?」
- 2011年10月第2号「ソブリンリスクへの対応が鮮明となったユーロ!売り場を探す」
- 2011年10月第3号「ソブリンリスクの対応を迫られるユーロ、日銀は円売り介入か?」
- 2011年11月第1号「【緊急!】日銀の為替介入で円安に振れた為替相場。今後の行方は?」
- 2011年11月第2号「ギリシャの情勢が依然不安定。今週のFX戦略はレンジ内で細かく取引」
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- 2011年11月第5号「ユーロ諸国は破たん寸前・・だからこそ!FXにチャンスあり!?」
- 2011年12月第1号「雇用統計の結果を受け、年末12月の為替相場で一勝負!」
- 2011年12月第2号「EUサミットと豪ドルやユーロの金利発表も終了、為替相場は年末へ」
- 2011年12月第3号「為替相場はユーロへの不安は消えないままクリスマスウィークに突入」
- 2011年12月第4号「2011年為替相場の焦点はユーロ。そろそろ2012年1月のFXの準備をしよう!」
- 2012年1月第1号「2012年の為替相場を予想する!FX勝利の計は元旦にあり!?」
- 2012年1月第2号「ユーロ安が止まらない!? 今週の為替相場の行方は」
- 2012年1月第3号「FXブーム再来!?ユーロキャリートレードでスワップ時代突入か?」
- 2012年1月第4号「ユーロの悪材料は出尽くし!? それでも、まだユーロが売りなワケ」
- 2012年1月第5号「FRBショックで判明した最弱通貨は米ドル、ユーロ、日本円・・・」
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- 2012年2月第2号「為替相場の旬のテーマは米ドル?ユーロ?今週は揺れる一週間に・・・」
- 2012年2月第3号「為替相場は日銀の金利政策で遂に円安に!上昇トレンドは続くか?」
- 2012年2月第4号「円安トレンド発生で、米ドル/円のターゲットは100円台!?」