先週の相場展開は、大きなトレンドが出にくくやりづらい展開。米ドル/円は77円台後半のレンジで推移。8日木曜日にはECB利下げ発表によって77円10銭台までの下落を見せたが、すぐに77円台後半のレンジに戻る展開になっている。
乱高下したのはユーロ絡みの通貨ペア。ユーロ/円は104円前半から102円台で上下に推移した。ユーロ/米ドルも1.3500台から1.3200台での上下を見せている。米ドル/円だけ、なかなか動かない相場状況が続いている。 。
乱高下したのはユーロ絡みの通貨ペア。ユーロ/円は104円前半から102円台で上下に推移した。ユーロ/米ドルも1.3500台から1.3200台での上下を見せている。米ドル/円だけ、なかなか動かない相場状況が続いている。 。
このユーロの乱高下の理由はユーロの利下げ。欧州中央銀行のECBは8日の政策委員会で、2か月連続の利下げを決めた。金利は0.25%引き下げられて、年1.0%に。これはユーロ導入後の最低の数字となる。欧州の債務問題で、ユーロ圏内の景気は悪化しており、それを下支えするための措置だ。
また、8日〜9日にかけて、ユーロサミットが行われ「財政規律の強化」などで合意に至った。しかし、ECBが国債の買い入れを強化する筋道を出してこなかったことはマイナス。ユーロが売られる要因になっている。
また、イタリアでは国債償還が来春2月から4月に向かえる。今回のサミットではその買い入れ強化などの具体策が出されなかったのだ。そういった大きな国の国債償還が滞りなく行われないと……。いよいよ、メディアが煽るユーロ崩壊に向けてのカウントダウンが現実化してくるというものだ。
はやりユーロの問題は根が深い。債務問題を爆弾に置き換えたストーリーも登場した。
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20111211/europe_and_bomb
そのあらすじとは、欧州委員会が爆弾を発見しあたふたしている様子を描くもの。まずは、減り続ける爆弾のカウントダウンを止めるために「空売りの禁止」を出すが、所詮、表示される画面をタオルで覆ったに過ぎない。そして、爆弾の処理のために「会議」を開くことと提唱し、「一致団結して覚悟を持って臨む」と発表する。いざ、実際の作業にあたろうとしているが、誰が処理するか、赤い線か青い線を切るのかなどを、ドイツ、フランス、欧州委員会のなかでたらいまわしているのだ。そうこうするうちに爆弾は爆発してしまう……。
欧州債務危機を爆弾処理に置き換えると、現在のユーロ各国が行っている対応が如何に滑稽なものか見えてくるだろう。しかも、問題を先送りすればするほど、爆弾の威力は大きくなるのだ。
また、8日〜9日にかけて、ユーロサミットが行われ「財政規律の強化」などで合意に至った。しかし、ECBが国債の買い入れを強化する筋道を出してこなかったことはマイナス。ユーロが売られる要因になっている。
また、イタリアでは国債償還が来春2月から4月に向かえる。今回のサミットではその買い入れ強化などの具体策が出されなかったのだ。そういった大きな国の国債償還が滞りなく行われないと……。いよいよ、メディアが煽るユーロ崩壊に向けてのカウントダウンが現実化してくるというものだ。
はやりユーロの問題は根が深い。債務問題を爆弾に置き換えたストーリーも登場した。
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20111211/europe_and_bomb
そのあらすじとは、欧州委員会が爆弾を発見しあたふたしている様子を描くもの。まずは、減り続ける爆弾のカウントダウンを止めるために「空売りの禁止」を出すが、所詮、表示される画面をタオルで覆ったに過ぎない。そして、爆弾の処理のために「会議」を開くことと提唱し、「一致団結して覚悟を持って臨む」と発表する。いざ、実際の作業にあたろうとしているが、誰が処理するか、赤い線か青い線を切るのかなどを、ドイツ、フランス、欧州委員会のなかでたらいまわしているのだ。そうこうするうちに爆弾は爆発してしまう……。
欧州債務危機を爆弾処理に置き換えると、現在のユーロ各国が行っている対応が如何に滑稽なものか見えてくるだろう。しかも、問題を先送りすればするほど、爆弾の威力は大きくなるのだ。
今週の戦略もやっぱりユーロの売りを推奨したい。年末で動きが少なくなっているとはいえ、ユーロは完全に爆弾を抱えた状態。何かの材料で大きく動く可能性は高い。
しかし、大きなトレンドが出る可能性は少ない。再三、これまで記事でも述べているが、そもそも年末相場は値動きが少ない。そして、ヘッジファンドなどは年を越えるポジションは作らない。これはヘッジファンドで取引している人たちの多くが、年間契約を結んでいるからだ。よって、大きな取引をしたとしても短期的な動きになりやすいだろう。
とはいえ、今年は負けているヘッジファンドが多いとのこと。取引があまり無いなかに、枚数が多い注文を入れると当然、相場は急変する。チャートを見ていたらローソク足が急に伸びるも、結局ヒゲになるといったことも予測できるだけに、取引には注意をしよう。
また、13日(火)の深夜には年内最後のFOMCも予定。サプライズはないとみられており、注目度は普段より低いが……。バーナンキ議長の発言には注意したい。
しかし、大きなトレンドが出る可能性は少ない。再三、これまで記事でも述べているが、そもそも年末相場は値動きが少ない。そして、ヘッジファンドなどは年を越えるポジションは作らない。これはヘッジファンドで取引している人たちの多くが、年間契約を結んでいるからだ。よって、大きな取引をしたとしても短期的な動きになりやすいだろう。
とはいえ、今年は負けているヘッジファンドが多いとのこと。取引があまり無いなかに、枚数が多い注文を入れると当然、相場は急変する。チャートを見ていたらローソク足が急に伸びるも、結局ヒゲになるといったことも予測できるだけに、取引には注意をしよう。
また、13日(火)の深夜には年内最後のFOMCも予定。サプライズはないとみられており、注目度は普段より低いが……。バーナンキ議長の発言には注意したい。
ユーロ/円、ユーロ/米ドルで売り場を探す展開に!
米ドル/円、77.50〜79.50円、ユーロ/円、103.50〜10.5.50円、ユーロ/米ドル、1.32〜1.3450
12月15日(木)
18:00 (ユーロ) 12月PMI製造業・速報 前回46.4 予測46.0
ユーロ圏の製造業の行方を占うのが「PMI製造業」。民間調査会社のMarkitが集計し、政府機関が発表するデータよりも先行して発表される指標だ。雇用統計とADP雇用統計の関係のようなものだと思えばよい。ユーロ圏の景気の牽引はこの指標で確認。
18:00 (ユーロ) 12月PMI製造業・速報 前回46.4 予測46.0
ユーロ圏の製造業の行方を占うのが「PMI製造業」。民間調査会社のMarkitが集計し、政府機関が発表するデータよりも先行して発表される指標だ。雇用統計とADP雇用統計の関係のようなものだと思えばよい。ユーロ圏の景気の牽引はこの指標で確認。
毎月更新!勝てるFX投資戦略レポート
- 2011年6月号「6月末にアメリカのQE2終了で「ドル高円安」トレンドが発生!?」
- 2011年7月号「今月の市場テーマはやっぱりユーロ! PIGSの対応はどうなる!?」
- 2011年8月号「アメリカのデフォルト次第では米ドル、ユーロ、円は乱高下!?」
- 緊急!アメリカの債券不履行問題で揺れる為替相場
- 2011年9月号「9月相場は日銀介入に気をつけつつも、サプライズがあれば下落」
- 2011年10月第1号「引き続きユーロに着目 ギリシャのデフォルトは避けられない!?」
- 2011年10月第2号「ソブリンリスクへの対応が鮮明となったユーロ!売り場を探す」
- 2011年10月第3号「ソブリンリスクの対応を迫られるユーロ、日銀は円売り介入か?」
- 2011年11月第1号「【緊急!】日銀の為替介入で円安に振れた為替相場。今後の行方は?」
- 2011年11月第2号「ギリシャの情勢が依然不安定。今週のFX戦略はレンジ内で細かく取引」
- 2011年11月第3号「イタリア、ベルルスコーニ首相が退陣、ユーロの今後はどうなる!?」
- 2011年11月第4号「崩壊寸前のユーロ。フランスの格付けも!?ユーロ円の今後に注目」
- 2011年11月第5号「ユーロ諸国は破たん寸前・・だからこそ!FXにチャンスあり!?」
- 2011年12月第1号「雇用統計の結果を受け、年末12月の為替相場で一勝負!」
- 2011年12月第2号「EUサミットと豪ドルやユーロの金利発表も終了、為替相場は年末へ」
- 2011年12月第3号「為替相場はユーロへの不安は消えないままクリスマスウィークに突入」
- 2011年12月第4号「2011年為替相場の焦点はユーロ。そろそろ2012年1月のFXの準備をしよう!」
- 2012年1月第1号「2012年の為替相場を予想する!FX勝利の計は元旦にあり!?」
- 2012年1月第2号「ユーロ安が止まらない!? 今週の為替相場の行方は」
- 2012年1月第3号「FXブーム再来!?ユーロキャリートレードでスワップ時代突入か?」
- 2012年1月第4号「ユーロの悪材料は出尽くし!? それでも、まだユーロが売りなワケ」
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- 2012年2月第4号「円安トレンド発生で、米ドル/円のターゲットは100円台!?」
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