達人の勝てるFX投資戦略レポート

イタリア、ベルルスコーニ首相が退陣、ユーロの今後はどうなる!?
先週11月7日〜11月11日までのおさらい
 先週一週間の相場は、特に大きな値動きはなくレンジに。米ドル/円は78円台後半台の狭いレンジで推移し、週の半ばからズルズルと76円台に下げる展開となった。

 一方のユーロ/円は日銀の為替介入から一気に戻り、現在は介入前の104円台で推移。完全に行ってこいの相場になってしまっている。

 この理由は決め手に欠けるニュースが出なかったこと。日銀による為替介入があったが、大きなトレンドを円安に変えることはできず、円高ドル安の流れが続いていることを示している。

欧州の状況は依然、深刻
 9日(水)のロンドン市場序盤決済機関であるLCHクリアネットが「顧客がイタリア国債や証券を取引する際のコストを引き上げる」と発表。これに市場は反応して、イタリア国債はパニック売りの状態となった。

これによってユーロ/円は106円台から104円台に推移している。イタリアの国債は7%近い利回りを記録しており、アイルランドなどがデフォルトした値に近づいており、マーケットが神経質になるのも無理はないだろう。

14日(月)にイタリア政府は期間5年の国債の入札を実施した。予定していた30億ユーロ(約3150億円)を調達することができたが、落札利回りは6.29%と通貨ユーロ導入後の最高水準だった。依然、危険水域にあることは変わりなく、今後も注視が必要だ。

また、14日にはスペインの10年物国債利回りも3カ月ぶりに6%を超えた。欧州債券相場はまだまだ不安定な状態が続いている。
今週の戦略はクロス円の売り!
今週は月の半ばで大きな経済指標などはない。しかし、先週はレンジで推移したため、今週は動きがあるやもしれない。ただし、一方的な大きなトレンドが出る可能性は少ない。月の半ばはブレイクアウトが少なく、あったとしても小さな値動きでのブレイクになる可能性が高いだろう。

その理由は来週24日(木)にアメリカがサンクスギビングデイを迎えるというのも一つある。アメリカ人にとっては独立記念日と並ぶ大きな休日。七面鳥を食べ家族でゆっくりと過ごすのが一般的だ。もちろん、プロの為替トレーダーも例外ではない。この時期にポジションを閉じることが多いので、その注文が入る可能性がある。小さな値動きが通づく可能性があるので、それに対応できるようにしておこう。

特にクロス円は下落基調。小さなブレイクアウトを狙ってショートし、小まめに利益確定する戦略がいいのではないだろうか。もちろん、EUに関する情報は引き続き注意。ギリシャやイタリアを取り巻く状況は深刻化しており、着目しておきたい。

ユーロ/円で売り場を探せ!

予想レンジ
米ドル/円、77〜78円、ユーロ/円、104.50〜106.90円、ユーロ/米ドル、1.35〜1.38
為替相場を占う今週の重要経済指標
11月16日(水)
22:30米) 10月消費者物価指数 [前年比] 予想+3.9% 前回+3.6%

 消費者物価指数とはインフレを見る指数。係数が高くなればインフレになる。アメリカの景気を占う指標の一つでもあるが、現在アメリカの失業率は依然高いまま。失業率が下がれば景気の先行指標として使えるが、現状だと高い失業率とインフレのスタグフレーションが疑われる。あまり消費者物価指数が高くなることはアメリカにとってマイナス。よって米ドル売りだ。


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