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カナダドル
石油埋蔵量では世界第2位。米国との関係が親密な資源保有先進国の通貨カナダドル。発行国債は最高格付けを得ており、安定国通貨として流動性も高い。
カナダドルの特長
カナダはオイルサンドの埋蔵量を含めると石油埋蔵量は、サウジアラビアに次いで第二位。米国経済と深く関わりを持ち、経済情勢も貿易収支、経営収支ともに黒字の状態で、発行国債はAAAの評価を得ている。カナダドルは、オーストラリアドル、ニュージーランドドルと比べ、金利面で劣るが、安定的な資源国通貨のひとつとして国際分散投資の対象として組み入れやすい。また米国との貿易に関連し、カナダドル/米ドルの外国為替取引が行わるため、流動性が大きく為替レートも安定をしている。
カナダドルの取引のポイント
カナダドルは先進国の中で、資源国通貨として国際分散投資の中で買われる傾向がある。特に原油高がすすみ地政学的なリスクが台頭した際、米ドルの避難通貨として買われることが多い。カナダドルの下落リスクとしては、米国経済との関係が深いため、米国経済に左右されやすいということがある。また原油価格の下落にも影響を受けやすく注意が必要。しかしながらカナダドルは大きくは乱高下をしない、この背景には米ドルとカナダ間の実需の外国為替取引の比率が大きく、ヘッジファンドなどの影響が小さいことが背景にあるようだ。
カナダドルの為替レートと金利の関係
カナダの政策金利は米国への依存度が高いため、米国の政策金利の推移に連動をする。2005年よりおおむね米国の政策金利に対し、マイナス1%以内で推移する水準を保っている。カナダドル円の為替レートもドル円の為替レートの推移に連動をする傾向が強いようだ。しかし原油高がすすんだ場合、米ドルは売られるのに対し、カナダドルは資源国通貨として逆に買われる。この隣り合わせで双子のように見える米ドルとカナダドルであるが、原油高という局面では強弱がでてくる。原油高が落ち着いてくると米ドル買い、カナダドル売りとなる可能性が高く、カナダドル/米ドルの推移には注目だろう。
カナダドルの投資スタイル適正

デイトレード派 × トレンド追従派 ○ スワップ派 ×
カナダの基本データ

人口 3260万人 政策金利 4.25%
GDP 1兆1317億ドル GDP成長率 2.90%
一人当たりのGDP 3万5133ドル 外貨準備高 329億ドル
貿易収支 535億ドル 経常収支 262億ドル


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