先週は米ドル/円、ユーロ/円などクロス円が軒並み上昇。米ドル/円は77円台後半、ユーロ/円は一時107円台を記録し、先週以前まで続いてきた下落トレンドは一服したかのように見える。
先週以前まで、欧州のソブリン債問題に対してECBなど当局対応者の意見が一致していないことが問題だった。そのため、ユーロ/円やユーロ/米ドルをはじめとするユーロ絡みの通貨ペアは下落。ユーロ/円などは10年ぶりに100円70銭台を記録していた。
先週の上昇の理由は、欧州のソブリン問題に対する対応が具体的になってきたこと。欧州大手金融グループのデクシアは、フランス、ベルギー両国政府の管理下に置かれ、不良資産の切り離しと銀行部門の一時国有化が行われると報道されている。また、サルコジ仏大統領とメルケル独首相が、欧州銀行の資本増強の必要性について「認識は一致している」と表明。さらに10月12日(水)に行われた欧州委員会では、バローゾ委員長が「域内銀行の資本増強では、協調したアプローチが必要だ」と演説。これらの表明は「欧州が一枚岩となってユーロ圏の問題に対して対応していく」との表れだ。
これに市場も好感を持って反応。欧州の金融株をはじめとし、米国の金融株なども上昇したことによって、円高は一服をみせた。
先週以前まで、欧州のソブリン債問題に対してECBなど当局対応者の意見が一致していないことが問題だった。そのため、ユーロ/円やユーロ/米ドルをはじめとするユーロ絡みの通貨ペアは下落。ユーロ/円などは10年ぶりに100円70銭台を記録していた。
先週の上昇の理由は、欧州のソブリン問題に対する対応が具体的になってきたこと。欧州大手金融グループのデクシアは、フランス、ベルギー両国政府の管理下に置かれ、不良資産の切り離しと銀行部門の一時国有化が行われると報道されている。また、サルコジ仏大統領とメルケル独首相が、欧州銀行の資本増強の必要性について「認識は一致している」と表明。さらに10月12日(水)に行われた欧州委員会では、バローゾ委員長が「域内銀行の資本増強では、協調したアプローチが必要だ」と演説。これらの表明は「欧州が一枚岩となってユーロ圏の問題に対して対応していく」との表れだ。
これに市場も好感を持って反応。欧州の金融株をはじめとし、米国の金融株なども上昇したことによって、円高は一服をみせた。
今週、特筆すべき経済指標はあまりないが、しいていうのならばアメリカの生産者物価指数と、消費者物価指数だろうか。景気が悪いといわれているが、この2つの指標をみることによって実際の景気観が推し量れるはず。
とはいえ、月の半ばは雇用統計がある週などに比べて、重要指標が少なくトレンドは一旦落ち着きがち。順張りでブレイクアウトを狙ってトレードをする人にとっては勝率が下がる時期になりそうだ。
その他、ヤマ場になりそうなのは19日(水)、20日(木)。ギリシャの労働組合がストライキを計画しているとロイターが報道している。前回、5日(水)にもギリシャは24時間ストライキを敢行。また、デモや投石などによって逮捕者も出ている。ネットにはデモの様子が写真で流れていたが「さながら世紀末だ」、「リアル北斗の拳の世界じゃねーか」などのコメントが寄せられており、今後のデモによる治安の悪化を不安視する声も挙げられている。
とはいえ、月の半ばは雇用統計がある週などに比べて、重要指標が少なくトレンドは一旦落ち着きがち。順張りでブレイクアウトを狙ってトレードをする人にとっては勝率が下がる時期になりそうだ。
その他、ヤマ場になりそうなのは19日(水)、20日(木)。ギリシャの労働組合がストライキを計画しているとロイターが報道している。前回、5日(水)にもギリシャは24時間ストライキを敢行。また、デモや投石などによって逮捕者も出ている。ネットにはデモの様子が写真で流れていたが「さながら世紀末だ」、「リアル北斗の拳の世界じゃねーか」などのコメントが寄せられており、今後のデモによる治安の悪化を不安視する声も挙げられている。
先週までの流れから、欧州の債務問題は一服したかのように見える。しかし、重要なのは「世界経済はまだまだ危機に瀕している」ということ。1つの混乱材料が一時的に収まっただけという見方もできる。
今週の戦略は、なかなか難しいところだがデイトレはクロス円の買いで対応。20〜30pipsの薄利でも早めに手じまう戦略がいいかと思われる。
また、1〜2週間単位での長期的には売り場を探す戦略がよい。その理由は米ドル/円は歴史的な底に近づいているものの、最後の「ダメ押し」がまだできていない可能性がある。今年に入ってから、ジリジリと下落していった米ドル/円だが、大きく史上最高値を更新するには至っていない。またクロス円全体を見渡しても、戦後の史上最高値を大きく更新したのは、英ポンド/円のみ。ユーロ/円に関しては、戦後史上最高値は88円台なので、まだ大きく下落する可能性も残っている。
トレンドの節目を見極めるべく今週は取引枚数を少なく試玉を置いてみる戦略がよいのではないだろうか。
今週の戦略は、なかなか難しいところだがデイトレはクロス円の買いで対応。20〜30pipsの薄利でも早めに手じまう戦略がいいかと思われる。
また、1〜2週間単位での長期的には売り場を探す戦略がよい。その理由は米ドル/円は歴史的な底に近づいているものの、最後の「ダメ押し」がまだできていない可能性がある。今年に入ってから、ジリジリと下落していった米ドル/円だが、大きく史上最高値を更新するには至っていない。またクロス円全体を見渡しても、戦後の史上最高値を大きく更新したのは、英ポンド/円のみ。ユーロ/円に関しては、戦後史上最高値は88円台なので、まだ大きく下落する可能性も残っている。
トレンドの節目を見極めるべく今週は取引枚数を少なく試玉を置いてみる戦略がよいのではないだろうか。
ドル円 76.80〜77.80、ユーロ円、105.50〜109.00円、ユーロドル 1.3780〜1.4000
10月20日(木) 23:00 (米) 10月フィラデルフィア連銀景況指数 前回-17.5予想-9.6
20日(木)のフィラデルフィア連銀景気指数もチェックしておきたいところ。フィラデルフィアはアメリカ東部の大都市、管轄地区にはペンシルバニア州、ニュージャージー州、デラウエア州など製造業に特化した州が多いのだ。このフィラデルフィア連銀景気指数はISM製造業景気指数の先行指標として注目されており、製造業の行方を占う指標でもある。
20日(木)のフィラデルフィア連銀景気指数もチェックしておきたいところ。フィラデルフィアはアメリカ東部の大都市、管轄地区にはペンシルバニア州、ニュージャージー州、デラウエア州など製造業に特化した州が多いのだ。このフィラデルフィア連銀景気指数はISM製造業景気指数の先行指標として注目されており、製造業の行方を占う指標でもある。
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