達人の勝てるFX投資戦略レポート

FRBショックで判明した最弱通貨は米ドル、ユーロ、日本円・・・
先週1月23日〜1月27日までのおさらい
 先週の米ドル/円は76円台で推移。一時は日銀による為替介入のターゲットとなる75円台に届こうかという推移だった。しかし、米国雇用統計の結果を受けて76円台後半で引けている。

 一方のユーロ/円は99円台から100円台で推移している。年初は一週間のなかで2〜3円動くこともザラだったので、先週は若干値動きが落ち着いている。言いかえれば、物足りない州だったかもしれない。ユーロ/米ドルは1.30〜1.32台で推移していた。

  先週一週間の傾向を挙げるとすれば、米国の雇用統計「待ち」だったがゆえに、値動きが少なかったということだろう。

市場のテーマはユーロから米ドルへ?
 3日(金)に発表された雇用統計の結果は失業率8.3%、非農業者部門雇用者数は24万3000人の増加となった。アメリカの雇用は緩やかに改善されていると見られる。これを受けて米ドル高になるかと思われたが、米ドル/円などの上昇は限定的で、76円台後半に上がったのみだった。

 失業率の改善を受けて、ユーロ/米ドルも上昇。しかし、1.32の壁が厚かったようで、結局1.30〜1.32内のレンジになっている。これは先週のFOMCでFRBが量的金融緩和(QE3)の可能性を示唆したため。いくら、失業率が良くなっても、アメリカ経済自体は悪いままでは今後の展望は暗い。

 失業率が改善した分、今後FRBは余裕を持って次の一手を打ってきそうだ。具体的にはデフレから脱却するためのインフレ。1月のFOMCで「年2%のインフレターゲットを設定する」と発表している。このため、雇用の改善があっても米ドル/円やユーロ/米ドルの上昇は限定的でレンジ内で推移していると見られる
米ドルとユーロの関係性から今後を予測すると……
 雇用統計が明るくなっても、アメリカの国民は依然として所得低下や資産減少に直面している。また、住宅価格はサブプライムショック以来6年間下がり続けているのだ。言わば日本と同じデフレの状態に陥っている。これを打破しない限りはアメリカに明るい展望は望めない。

 また、合わせて為替を動かす要因になるのはヨーロッパの状況。このところ、欧州関連のニュースは落ち着いているが……。問題はまだまだ収まってはいない。為替は市場参加者が注目するニュースによって動く。現在はアメリカの政策、つまりはFRBの動向に注目が集まっているということだ。

 また、すぐにECBのニュースが出ることによってユーロ/米ドルは引っ張り合いの状態になるかと思われる。あまり言い方はよくは無いが「アメリカと欧州どちらの状況がより悪いか」を競い合う展開になるだろう。

 正直なところアメリカもユーロも、あまり好ましい状況では無い。ゆえに今後もユーロ/米ドルは、あまり長期のトレンドが出る展開にはならないだろう。クロス円も米ドル、ユーロの展開次第で動きが鈍くなるかと思われる。

 こんな時は、長期でポジションを持つのではなく、こまめに利益確定し1週間単位での売買を心掛けるべし。トレンドが出てきたときにまた、新しくポジションを作れば良い。ヘッジファンドなどでは1〜3月は小手調べの時期。その年のメインのポジションを作るのは決算が出た4〜5月以降になるという。大局を見極めて売買するようにしたい。

こまめに利益確定をして、大きなポジションは持たないのが吉!?


予想レンジ
米ドル/円、75.90〜76.80円、ユーロ/円、98.90〜101.30円、ユーロ/米ドル、1.2930〜1.32
為替相場を占う今週の重要経済指標
2月9日(木)
21:45 (ユーロ) 欧州中銀金融政策発表 予想 1.00%

 今週注目が集まるのは、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表だ。相変わらず、バタバタとしているユーロ圏。年初からの下落はいったん止まり、ユーロ/円は一旦100円台近辺まで上昇している。多くのアナリストは戻り売りのスタンスを取っているが、なかなか下落には至っていない。この政策金利発表で流れは変わるか。

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