先週の米ドル/円は76円台後半から77円台で推移。ユーロ/円は101円台から102円台に上昇した。いずれもクロス円は一旦、1円程度の上昇を見せている。これまでの円高トレンドが一服し、緩やかな円安になっている。
一方でユーロ/米ドルは、1.31から1.32に上昇する展開に。特に目立ったニュースが出たわけでは無く、ユーロの回復が順調であることを示している結果だろう。米国の株式市場も堅調であり、ここのところ、ユーロ関連もニュースが出ないので、ユーロ危機は終わったかのように見えるが、そう思うのは禁物。
ユーロの資金調達に目処がつくか否か。3月末までにかけて、もうひと波乱展開が起こってもおかしくない相場状況ではある。
一方でユーロ/米ドルは、1.31から1.32に上昇する展開に。特に目立ったニュースが出たわけでは無く、ユーロの回復が順調であることを示している結果だろう。米国の株式市場も堅調であり、ここのところ、ユーロ関連もニュースが出ないので、ユーロ危機は終わったかのように見えるが、そう思うのは禁物。
ユーロの資金調達に目処がつくか否か。3月末までにかけて、もうひと波乱展開が起こってもおかしくない相場状況ではある。
クロス円とユーロ/米ドルの上昇の背景にはユーロに関してポジティブな観測が出ているからだ。現在のところ、ギリシャへの追加支援は15日(水)まで決定しなければいけないという方向性になっている。ただ、ECBの対応は遅く、これまでも決定が遅れがちであった。今回もまた延びるのではないかという予測が市場関係者の間ではまことしやかにささやかれている。
また、ギリシャ救済への道のりはいくつかのステップがある。まず、ギリシャのすべての政党が「追加緊縮案は確実に実施される」という内容の書簡を作成。その決意をほかのEU諸国に対して示さなければならないこと。
次のステップはドイツ。ドイツ議会では2月27日(月)に予定されている議員投票でギリシャに対する追加緊縮案を承認しなければならない。さらに、長期にわたって行われている民間債務交換交渉が最終合意に達することが必要。つまりは、民間側が自発的なデフォルトを受け入れなければならないのだ。
これだけハードルがあるギリシャの情勢はやはり厳しいと言わざるを得ない。ここ1〜2週間の上昇は、「調整」として見ている市場関係者が多い。クロス円などはおっかなびっくり買いながら、様子を見て「売り」を入れる準備をしているということだ。
また、ギリシャ救済への道のりはいくつかのステップがある。まず、ギリシャのすべての政党が「追加緊縮案は確実に実施される」という内容の書簡を作成。その決意をほかのEU諸国に対して示さなければならないこと。
次のステップはドイツ。ドイツ議会では2月27日(月)に予定されている議員投票でギリシャに対する追加緊縮案を承認しなければならない。さらに、長期にわたって行われている民間債務交換交渉が最終合意に達することが必要。つまりは、民間側が自発的なデフォルトを受け入れなければならないのだ。
これだけハードルがあるギリシャの情勢はやはり厳しいと言わざるを得ない。ここ1〜2週間の上昇は、「調整」として見ている市場関係者が多い。クロス円などはおっかなびっくり買いながら、様子を見て「売り」を入れる準備をしているということだ。
ただし、ギリシャがすんなり緊縮財政を飲み込むかどうかはまだまだ予断が許されない。追加緊縮案には最低賃金のカットや公務員解雇などが含まれている。今年度だけでも33億ユーロ規模の財政削減を迫られる事になるのだ。
すでに、ギリシャの失業率は20%を突破している。11月末に18%だったことを考えると、この2か月で急速に悪化しているのだ。この水準であればデモが起きないハズが無く、治安が悪いのも当然。市民の不満は爆発しかけているのも仕方の無いことだろう。
ギリシャの追加支援がすんなり決定するか否か。現在のパパデモス首相率いる暫定内閣の期間は今年の「2月19日(日)まで」とされている。しかし、その期日までに追加の支援が決定するのはなかなか厳しそう。パパデモス首相は「選挙は4月前後にずれこむのでは」という内容の発言をしていた。
現在のギリシャは、5党による暫定内閣。これまで最大の議席数を確保しているパパンドレウ氏前首相率いる政党の支持率の低下が激しく、今度の選挙では大きく議席を減らすとみられています。ギリシャでもまた政権交代が起こる可能性が高く、その結果次第ではまたユーロの下落が始まるとみられている。
すでに、ギリシャの失業率は20%を突破している。11月末に18%だったことを考えると、この2か月で急速に悪化しているのだ。この水準であればデモが起きないハズが無く、治安が悪いのも当然。市民の不満は爆発しかけているのも仕方の無いことだろう。
ギリシャの追加支援がすんなり決定するか否か。現在のパパデモス首相率いる暫定内閣の期間は今年の「2月19日(日)まで」とされている。しかし、その期日までに追加の支援が決定するのはなかなか厳しそう。パパデモス首相は「選挙は4月前後にずれこむのでは」という内容の発言をしていた。
現在のギリシャは、5党による暫定内閣。これまで最大の議席数を確保しているパパンドレウ氏前首相率いる政党の支持率の低下が激しく、今度の選挙では大きく議席を減らすとみられています。ギリシャでもまた政権交代が起こる可能性が高く、その結果次第ではまたユーロの下落が始まるとみられている。
ユーロは売り場を探す展開!?
米ドル/円、76.80〜78.20円、ユーロ/円、101.50〜103 円、ユーロ/米ドル、1.3〜1.3280
2月17日(金)
22:30 (米) 1月消費者物価指数 [前年比]予想 +3.0% 前回+2.8%
(米) 1月消費者物価指数 [コア:前年比] 予想+2.2% 前回+2.2%
22:30 (米) 1月消費者物価指数 [前年比]予想 +3.0% 前回+2.8%
(米) 1月消費者物価指数 [コア:前年比] 予想+2.2% 前回+2.2%
今後、要チェックな指標に躍り出たのが「消費者物価指数」だ。アメリカのFRBバーナンキ議長が「2014年末まで年2%のインフレターゲットを設定する」と発言。このインフレの為の指標が消費者物価指数になる。日銀でもデフレ脱却のためインフレターゲットを設定するという話が出ているが・・・。まずは、アメリカの消費者物価指数に注目だ。
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毎月更新!勝てるFX投資戦略レポート
- 2011年6月号「6月末にアメリカのQE2終了で「ドル高円安」トレンドが発生!?」
- 2011年7月号「今月の市場テーマはやっぱりユーロ! PIGSの対応はどうなる!?」
- 2011年8月号「アメリカのデフォルト次第では米ドル、ユーロ、円は乱高下!?」
- 緊急!アメリカの債券不履行問題で揺れる為替相場
- 2011年9月号「9月相場は日銀介入に気をつけつつも、サプライズがあれば下落」
- 2011年10月第1号「引き続きユーロに着目 ギリシャのデフォルトは避けられない!?」
- 2011年10月第2号「ソブリンリスクへの対応が鮮明となったユーロ!売り場を探す」
- 2011年10月第3号「ソブリンリスクの対応を迫られるユーロ、日銀は円売り介入か?」
- 2011年11月第1号「【緊急!】日銀の為替介入で円安に振れた為替相場。今後の行方は?」
- 2011年11月第2号「ギリシャの情勢が依然不安定。今週のFX戦略はレンジ内で細かく取引」
- 2011年11月第3号「イタリア、ベルルスコーニ首相が退陣、ユーロの今後はどうなる!?」
- 2011年11月第4号「崩壊寸前のユーロ。フランスの格付けも!?ユーロ円の今後に注目」
- 2011年11月第5号「ユーロ諸国は破たん寸前・・だからこそ!FXにチャンスあり!?」
- 2011年12月第1号「雇用統計の結果を受け、年末12月の為替相場で一勝負!」
- 2011年12月第2号「EUサミットと豪ドルやユーロの金利発表も終了、為替相場は年末へ」
- 2011年12月第3号「為替相場はユーロへの不安は消えないままクリスマスウィークに突入」
- 2011年12月第4号「2011年為替相場の焦点はユーロ。そろそろ2012年1月のFXの準備をしよう!」
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- 2012年1月第2号「ユーロ安が止まらない!? 今週の為替相場の行方は」
- 2012年1月第3号「FXブーム再来!?ユーロキャリートレードでスワップ時代突入か?」
- 2012年1月第4号「ユーロの悪材料は出尽くし!? それでも、まだユーロが売りなワケ」
- 2012年1月第5号「FRBショックで判明した最弱通貨は米ドル、ユーロ、日本円・・・」
- 2012年2月第1号「米国雇用統計の結果を受けて、今後はアメリカのインフレターゲットに注目!?」
- 2012年2月第2号「為替相場の旬のテーマは米ドル?ユーロ?今週は揺れる一週間に・・・」
- 2012年2月第3号「為替相場は日銀の金利政策で遂に円安に!上昇トレンドは続くか?」
- 2012年2月第4号「円安トレンド発生で、米ドル/円のターゲットは100円台!?」