達人の勝てるFX投資戦略レポート

FRBショックで判明した最弱通貨は米ドル、ユーロ、日本円・・・
先週1月23日〜1月27日までのおさらい
 先週の米ドル/円は76円台から一旦は78円台まで上昇するも、週後半で下落。76円台後半で推移するというジェットコースター相場になっている。

 一方のユーロ/円は99円台から上昇。一時は102円台に到達するかというところで、一端下落し、101円台で週の取引を終えた。ユーロ/米ドルも1.29から1.31への上昇を見せている。

  この理由は26日深夜に行われたFOMCの会見が大きく為替を動かすことになった。

市場のテーマはユーロから米ドルへ?
 FOCMで発表されたのは、大きく分けて3点。「2014年末までの実質ゼロ金利を堅持」、「年2%のインフレターゲットの導入」、「経済状況次第によって第三弾の量的金融緩和(QE3)に踏み切る」という項目だった。

 これによって為替市場は米ドル売りの流れになった。市場が注目したのはなんといっても「インフレターゲットの導入」だろう。これはFRB発足以来初めてのことだ。

 また、「少なくとも2014年末まで異例な低金利を正当化。大幅な緩和的金融政策を維持すると予測」と市場関係者では予測している。これはアメリカ経済のデフレが止まらなくなりつつあることを示唆している。

 「デフレスパイラル」という言葉が、日本でも流行ったがアメリカでも状況は同様。サブプライムローンという大きなバブルがはじけた後、その後の対応としてデフレ対策を行うということだ。日本の失われた20年を考えてみると、バブル崩壊後、証券会社や銀行などが何社も潰れて、その後デフレが襲ってきた。アメリカも同じような道に進みつつある。

 経済成長が起こるためには緩やかなインフレが起きている状態がベスト、FRBは明確なインフレターゲットを据えることで、デフレへの対策を明確にしている。インフレが2%を超えない限りは低金利政策を長期にわたって行うという表れでもある。

 また、アメリカのGDPが2.8%と予想されていた3%を0.2%も下回ったことが、米ドルへの売りを加速される結果となった。

 アメリカ格付け会社のフィッチがユーロ圏5か国(スペイン、ベルギー、イタリア、スロベニア、キプロス)の格下げを発表した。しかし、ユーロはアメリカの影響を受けて底固い値動きとなっている。市場の主役は先週、ユーロから米ドルに移ったようだ。
米ドルとユーロの関係性から今後を予測すると……
 しかし、ユーロの情勢が楽観視できないのは当然。ドイツはギリシャに対して財政政策に関する権限の一部を欧州の期間に譲るように求めていた。これによって、ギリシャの財政政策が外部機関に盛り込まれることになり、一層厳格に運用できるようになると目されているが、合意はまだ先のようだ。さらに今後も、償還を迎える国債があり、それが滞りなく行われるかどうかに注目が集まっている。

 アナリストには「今回の値動きは、材料を織り込み過ぎたために起きた」という人も。つまりは、ユーロ/米ドルが上昇するのは、これまでユーロが極端に下がり過ぎたという見解のようだ。そのきっかけになったのが今回のFOMCだったのであろう。

 一定期間はこの状態が続くも、ユーロに対する問題は根本解決はしていない。今後とも値動きには注意が必要だ。また、日本の貿易収支が赤字になったのも少なからず今後は影響してくるかと思われる。日本の貿易赤字はなんと31年ぶりのこと。これまで、モノ作りの国だった日本がどのような立ち位置に落ち着くのか。そちらにも注目が必要だ。

ドル売りはいつまで続く!?


予想レンジ
米ドル/円、76.50〜78円、ユーロ/円、100.50〜103円、ユーロ/米ドル、1.29〜1.32
為替相場を占う今週の重要経済指標
2月3日(金)
22:30 (米) 1月失業率 前回 8.5% 予想8.5%
(米) 1月非農業部門雇用者数 前回+20.0万人  予想+15.0万人

 先週のFOMCでドル売りが加速。今回の雇用統計にも注目が集まる。FOMCの声明によって、注目の指標は雇用からインフレなどを測る「消費者物価指数」に移ったかのように見えるが、今回の雇用統計の重要度は下がったわけではない。ネガティブサプライズが出るようなことがあれば、もちろん米ドル売りの流れが加速することになる。

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