ユーロに加盟する国々の多くが採用するユーロ(通貨名)。債券発行額は今や米ドルを上回り、第二の基軸通貨として米ドルを追う。ユーロと米ドルのマッチアップが熱い。将来的な利上げが予想されており、時代の趨勢から長期投資としてユーロを買っておくという視点も間違いではないだろう。
ユーロ全体の経済力はすでに日本を超えており、またアメリカを超える勢いで成長をしている。外貨準備の受け皿としてもユーロを買う国が多く、中東では石油の決済通貨として採用しようとする動きも出てきている。かつて英国ポンドがドルに主軸通貨を譲ったように、ドルがユーロにその座を譲る日がくるのかもしれない。
ユーロの特長
●債券発行額が米ドルを上回る | ●各国が外貨準備通貨として導入 |
●日本を上回る経済力を持つ | ●好景気から金利引き上げが予想される |
ユーロを理解するには、第二の基軸通貨として世界的にユーロを保有しようとする動きができていることを理解しなくてはいけません。景気の状態も良いため、ユーロは当分ドルと比較されて続けるでしょう。これを背景に当分ユーロは下がりそうだが下がらない、という状況が続くことが予想されます。ユーロの為替レートは対ドル(ユーロ/ドル)で見ていきましょう。分散投資という意味でユーロドルを買っておくという選択肢も十分あるのではと思います。
ユーロ円の為替レートは、ユーロの政策金利の上昇に合わせるように上昇しています。ユーロ自体の強さを見るには、対ドルレートを見ていく必要があるので、ユーロドルに注目です。一方ユーロ円の為替レートにはあまり知られていませんが、もうひとつ大きな特徴があります。
ユーロ円と他のクロス円の為替レートは、相関関係が非常に高いということです。つまりオーストラリアドル/円、ニュージーランド円などの為替レートのトレンドを見極める上で重要な役割をはたしてくれます。
ユーロ円と他のクロス円の為替レートは、相関関係が非常に高いということです。つまりオーストラリアドル/円、ニュージーランド円などの為替レートのトレンドを見極める上で重要な役割をはたしてくれます。
人口 | 3億1,359万人 | 政策金利 | 4.00% |
GDP | 9兆9,000億ドル | GDP成長率 | 3.20% |
一人当たりのGDP | 3万5,000ドル | 外貨準備高 | 1,600億ドル |
貿易収支 | 1,406億ドル | 経常収支 | 67億ドル |
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