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トルコリラ
FXのスワップ金利派から熱い視線を浴びる注目通貨「トルコリラ」。経済成長が著しいVISTA(ヴィスタ)の一国にあげられ、政策金利は16.25%。EU加盟を目指し、構造改革を推進中。
トルコリラの特長
トルコは天然資源が少ないものの多種類の鉱物資源を有し、特にボロンの生産高は世界有数でボーキサイト、銅、鉛、などが主要な鉱産物となっている。トルコの経済はEUとの結びつきが非常に強いため、EU圏の景況感が強い現在は、トルコにとっても追い風となる。
インターバンク市場ではユーロトルコリラの取引高が最も多い。FX会社で配信される為替レート、トルコリラ円は、ユーロトルコリラとユーロ円を組合せた為替レートであることも覚えておきたい。
トルコは2001年の金融危機以降、IMF主導のもと、EU加盟にむけた構造改革を推進した結果、現在は堅実な経済発展をとげており、同国の経済発展を期待するFX投資家のトルコリラ円人気を支えている。
トルコリラの取引のポイント
トルコリラは南アフリカランド以上に突出した高金利通貨であるとともに、発展途上である国の通貨、エマージング通貨である。上手くいけば高いパフォーマンスが得られる可能性があるが、その一方主要通貨と比べリスクが高いことに注意が必要。特にトルコリラは流動性が極めて低く、インターバンク市場においてオセアニア時間、東京時間のスプレッドは広い。特に月曜のオープニングのスプレッドは50pipsになることもあり、レバレッジを高くすると極めて危険な通貨である。レバレッジは最低でも5倍だろう。最近まで高金利通貨として人気があったアイスランドクローネと比べると流動性は高く、インターバンク市場では、買いスワップレートにプレミアムを乗せられ、マイナススワップになることはないだろうと言われているようだ。 トルコリラを買う場合には、南アフリカランドと同様、為替レートに一喜一憂するのではなく、トルコに長期投資をするという感覚が必要不可欠だろう。
トルコリラの為替レートと金利の関係
これまで高金利政策を維持し続けたトルコリラであったが、利下げが続いていた。2007年7月度の利上げにて17.50%をつけたものの、その後は利下げをしたが、2008年5月に0.50%の利上げをし、現在の政策金利は16.25%になっています。昨年の米国サブプライム問題を期に、金融引き締めの影響でエマージング市場から投機マネーの逃避が続きトルコリラもその影響を受けている。

トルコリラの為替レートにおける今後の変動要因は、トルコ経済の売り買いの材料ではなく、株価の上昇、原油価格の下落、投機マネーの行方だろう。投機マネーがリスクをとれる投資環境になることが重要で、原油価格が落ち着きを取り戻し、投機の場が商品市場からエマージング市場に変わる必要がある。 高いスワップ金利を狙っていくのであれば、世界経済の景気が悪いときにトルコリラのようなエマージング通貨を買うというのも、悪くないのではないだろうか。
トルコリラの投資スタイル適正

デイトレード派 × トレンド追従派 △ スワップ派 ◎
トルコ共和国の基本データ

人口 7420万人 政策金利 16.25%
GDP 360億ドル GDP成長率 7.40%
一人当たりのGDP 5062ドル 外貨準備高 505億ドル
貿易収支 230億ドル 経常収支 230億ドル


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