達人の勝てるFX投資戦略レポート

【緊急!】日銀の為替介入で円安に振れた為替相場。今後の行方は?
先週10月24日〜28日までのおさらい
先週の米ドル/円などは毎日史上最安値を更新していた。米ドル/円は75円台まで下落、ユーロ/円は104円台〜107円台で推移していた。

米ドル/円は連日の史上最安値の更新。といっても、ちょっと更新してはすぐに戻す相場が続いていた。これにはブレイクアウトを狙うトレーダーには結構厳しい相場。なかなか大きな値幅が取れず負けていた人も多かったようだ。

また、28日(金)の深夜にはアメリカのダウが上昇。この1カ月で2000ドル近い上昇を見せた。これに対して為替はわずかにしか反応しなかった。なかには「ここから上昇相場が来るぞ!」とあおるネットユーザーもいたが、反応は薄い。その理由はやはりギリシャだ。

ギリシャへの対応は一段落ついたもののギリシャ国債の償還は数か月単位で来る。なので、今後も欧州関連へのニュースには注目しておきたい。

今週の注目は介入がどこまで続くか?
31日(月)に日銀は為替介入を行った。安住財務大臣は「納得いくまで介入する」と発言し、米ドル/円は75円台から79円台まで一気に上昇している。金額に関しては安住大臣は明言を避けたが介入直後から80分で4円近く上げているので、過去最大級レベルの介入になっているのは間違いないだろう。

月曜日、午前中の相場はこの介入がどのレベルまでかに注目が集まっていた。一説には安住大臣の発した「納得するまで」→「七十九.一九(な・っと・く・い・く)まで」=79.19というのが噂になっている。

また、介入後の12時〜15時近辺までの米ドル/円はまったくボラティティのない相場が続いた。これは銀行間でも様子見の為にまったく取引が行われてなかったことを示している。世界中が日本銀行の対応を見守っていたとも言えるだろう。

今後の注目は今回の介入がどこまで続くか。一つの目安になるのは前回8月3日に行われた介入。既に日経平均のチャートは介入後上昇し、引けまでに全部戻すというチャートになっている。市場参加者も「単独介入では為替レートを維持するのは難しい」という認識になっているだろう。

また、水曜日の夜にFOMC(米連邦公開市場委員会)が予定され、金曜の米雇用統計以降に示される今後の米国の景気・金融政策に振り回されることになるかと思われる。
今週の戦略はクロス円の売りが儲かる戦略!
介入待ちをしていて、うまくロングで取れた人は利益確定を推奨する。なぜなら、今回の介入は日本の単独介入で持続性がないから。前回、8月の介入はたった3日で介入前の水準に全戻し。前々回の昨年9月を思い出すと、1か月ほどかけて介入前のレートに下落していった。

根本的な問題を考えれば、米ドル/円が円高方向に振れるのはアメリカ経済が弱いから。以前アメリカの失業率は9%台と高く、経済状況は芳しくない。アメリカは米ドルを刷って経済を活性化させようとしている。ところが、それに対して日本では円の供給量は変わっていない。日本円の供給量が変わっていないのに、米ドルの供給量が増えていれば、相対的に日本円の価値が高くなる、円高になるのは当たり前なのだ。

これらの状況から、米ドル/円やユーロ/円などクロス円通貨ペアは上がったところを売るのが吉。介入によってボラティリティーが出ているので、デイトレーダーには自分の得意なパターンを見つけやすいだろう。

また介入前のレートに戻ってしまったら、フィボナッチを使ってみるのも手。その後の値幅を予測する「フィボナッチ・リトレースメント」や「フィボナッチ・エクスパンション」などを利用するといいだろう。


予想レンジ
米ドル/円、75.50〜81円、ユーロ/円、106〜112円、ユーロ/米ドル、1.35〜1.42
為替相場を占う今週の重要経済指標
11月4日(金)
21:30 (米) 10月失業率 前回9.1% 予想9.1%
21:30 (米) 10月非農業部門雇用者数 前回+10.3万人予想+10.0万人

今週の注目は何と言っても雇用統計。アメリカ経済の動向に注目が集まる。アメリカではQE3に踏み切るのではという観測も出てきており、その中心の指標になるのがやっぱり雇用統計だ。雇用が回復しない限りはアメリカ経済復活はありえない。ネガティブサプライズが出れば、米ドル/円は勿論売り!


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