世界の基軸通貨「米ドル」。ユーロとのマッチアップもその地位は揺るがず。サブプライム問題からの王者復活なるか。対円の為替レートも低い今投資家から熱い視線をあびる。
米ドルは、米国の圧倒的な経済力と軍事力を背景に、世界中の貿易や投資の決済通貨としての地位を確保している。輸出商品の8割は米ドルで価格表示がされているとも言われており、世界で最も重要な通貨基軸通貨の地位は当分続きそうだ。
米ドルの特長
●世界最大の軍事力と経済力 | ●各国中央銀行の外貨準備通貨 |
●換金性に優れ、流動性が非常に高い | ●情報が最も多く馴染みの通貨 |
ドル円に関して言えば、3円幅のレンジ相場を形成することが多い。特に120円、115円、110円、105円、100円と5円幅の値段の前後でレンジが出現する。その意味では短期取引をする人に魅力的な通貨であるとも言えます。1-2円下がったら買って、1-2円上がったら売るといったルールを決め取引をするようにしましょう。こうしてルールを決めて取引をすれば、トレンドが出なくても案外儲かってしまう通貨ペアだと思います。
チャートを見てもわかるとおり、ドル円は120円、110円で長くもむ特性があります。この背景には、日本の為替政策を握る財務省が、輸出企業の円高打撃を回避するために115円-120円の為替レートを口先介入で維持します。100円では日銀介入が警戒され、一方的な円高が敬遠される傾向があります。結果ドル円は、100円-120円の間の長いレンジ相場を繰り返します。2007年夏場以降、サブプライム問題により、景気後退局面に入った感のある米国の政策金利は、5%台から2%台まで下がってきています。歴史的にみて1.75%位まではあるかもしれませんが、ドル円の為替レートは、100円台で反転していくことも予想されます。
人口 | 3億100万人 | 政策金利 | 2.25% |
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GDP | 12兆5000万ドル | GDP成長率 | 3.20% |
一人当たりのGDP | 4万2000ドル | 外貨準備高 | 540億ドル |
貿易収支 | ▲7367億ドル | 経常収支 | ▲7915億ドル |
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