達人の勝てるFX投資戦略レポート

雇用統計の結果を受け、年末12月の為替相場で一勝負!
先週11月28日〜12月2日までのおさらい
 先週一週間は色々とニュースによって動いた展開となった。米ドル/円はジリジリとした上昇基調にあったが11月30日(水)に各国中央銀行のスワップ協定の発表が行われる。それによって、米ドル/円は一時77円30銭台まで下落を見せた。

 この「日米欧カナダ中央銀行の通貨スワップ引き上げ」とは欧州のデフォルトの問題がアメリカに飛び火しないための措置のようだ。日本、米国、欧州、英国、カナダ、スイスの6か国の中央銀行が銀行に貸し出すドル資金の金利を引き下げるもの。 欧州の政府債務危機で経営が悪くなった銀行が資金不足でつぶれないように日米欧の中央銀行が協力して支えるものだ。

 これまでの米ドル資金貸し出しは、民間銀行どうしが貸し借りする金利に1%上乗せしてきた。しかし今後は上乗せ分を0.5%にとどめる。経営不振の銀行が必要なお金を貸してもらえなくなっても、中央銀行から借りやすくするのだ。

 また、ドルだけでなく、ユーロや円、英ポンドなど6カ国・地域のどの通貨でも資金を貸し出せるようにするという。欧州の銀行が預金や取引の支払いなどに必要なお金を借りやすくする狙いのようだ。これによって、米ドル/円はジリジリ上がる展開に12月2日には78円台にも到達した。

 また、雇用統計は失業率が8.6%とコンセンサスと0.4%のかい離を見せるサプライズ。しかし、非農業部門雇用者数は悪い数字になり、発表直後は上下にぶれた。しかし、米ドル/円はまたジリジリと上昇する展開を見せている。

雇用統計の結果を受けて、一時的なリスクオン!?
 雇用統計は失業率だけを見れば、低下しているがその背景には労働力人口の減少が一因との見方もある。アメリカの失業率の計算方法は特殊。直近、4週間のなかで積極的に就職活動を行わないと分母となる労働力人口から除外される。就職をあきらめてしまった人は失業者には入らないのだ。同様に長時間勤務を希望しているパートタイム就業者などは失業者とはみなされない。

 一方で、ユーロ/円、ユーロ/米ドルは雇用統計の結果を受けて下落した。同じクロス円でも、米ドル/円とユーロ/円では動きが違うが、これはあくまで円と米ドルとユーロの3つの通貨の強さに値動きが関係している。

 あくまで米ドルや円は対ユーロには強い通貨であり、ユーロ/円、ユーロ/米ドルは下落する結果になっている。米ドルと日本円を比べてみた場合は、こう着状態になり、結果米ドル/円は下落しない展開になっているのだ。

 「日米欧カナダ中央銀行の通貨スワップ引き上げ」の結果を受けて、一時的なリスクオンとして上昇したが、雇用統計を見た結果なかなか厳しく、対ユーロは下落したという流れになる。
今週の戦略はやっぱりユーロの売り!?
 プロの為替ディーラーのなかには「今週が今年最後のチャンス」と言う人も。12月6日(火)にオーストラリアの政策金利発表や、8日(木)には日銀の政策金利発表やEU首脳会談などが行われる。これが年内最後の大きなイベントとなる。

 これが終わればクリスマス休暇まっしぐら。為替ディーラーにはクリスチャンが多く、クリスマスまで仕事をしたくは無いはず。この指標発表などで大きく値が動けば、そこでの収益を持って今年度の仕事を終える人も多いかと思われる。その値動きに合わせて売買をすることを進める。

 基本の戦略はやっぱりユーロの売り。先週30日(水)に出た「米欧カナダ中央銀行の通貨スワップ引き上げ」によって、相場は株高かつドル安の展開になっているがこの流れは一時的なモノ。ユーロ圏の根本的な問題解決が無ければ、本格的な「株高」、「米ドル安」、のマーケットにはならない。

 9日(金)にEUの首脳会議が行われるので、そこでの具体的な対応策に期待したいところ。ネガティブなニュースが出ればもちろん売りで対応したい。

ユーロ/円、ユーロ/米ドルで売り場を探す展開に!


予想レンジ
米ドル/円、77.60〜79円、ユーロ/円、104〜106円、ユーロ/米ドル、1.3350〜1.3550
為替相場を占う今週の重要経済指標
12月9日(金)
23:55 (米)12月ミシガン大消費者信頼感指数 前回64.1予想65.5

 アメリカのミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが発表する消費者のマインドを指数化した経済指標。500人にアンケート調査で、現在と半年後の将来の景況感、雇用状況、所得などの項目について「楽観」、「悲観」を答えてもらうものだ。アメリカの景気回復を推し量るためにポイントとなる。12月にはクリスマス商戦もあり、消費回復のきっかけになるか。


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