達人の勝てるFX投資戦略レポート

イタリア、ベルルスコーニ首相が退陣、ユーロの今後はどうなる!?
先週11月14日〜11月18日までのおさらい
 先週一週間の相場も、特に大きな値動きはなくレンジ状態が続いた。米ドル/円は76円台後半で推移、一時76円50銭を割り込もうかとしたが、押し戻されている。

 ユーロ/円は日銀の介入前のレートを割り込103円台で推移。ユーロ/米ドルは1.3800台から1.3480台まで下落してレンジになっている。

 クロス円を取引する人にとっては、大きな値動きがなく、トレンドも出にくかったので、やりづらい相場だったのではないか。米ドル/円は日銀の介入前の水準には戻してはいないが、ジリジリと下げる展開になっている。

欧州の状況はフランスの格下げにまで飛び火!?
 ユーロが下げた理由はフランス。大手格付け会社のS&Pは11日フランス国債の格付け引き下げを知らせる自動警告メールを誤配信した。翌日になってのウェブサイトの改変に伴う技術的ミスだったと発表。S&Pは「格付け引き下げに関する昨日のメールの誤配信は、フランスの格付けとはまったく関係のない技術的問題によって起きたものだと断定した」とする声明している。

 しかし、厳しい財政状況のフランスの格下げを示唆する格付け会社も現れており、フランスの格下げ問題はすでに織り込みつつあるとする市場関係者も。未だイタリアの財政をめぐる混乱も続いており、予断を許さない状況がまだまだ続いている。

 また、欧州の市場参加者が注目しているのは、豪ドルなどの資源国通貨。先月後半には、1.07ドル台後半まで一時反発していた豪ドル/米ドルは、ユーロ圏の混乱が増すに連れて急落。先週には、パリティ(1豪ドル=1米ドル)寸前の1.0021ドルまで急落する場面も見られた。この理由には、11月は多くのヘッジファンドの決算月なのが挙げられる。今年、豪ドルに投資していた市場参加者が資金を引き揚げたと見られる
今週の戦略は細かく売買を繰り返す戦略で!
 徐々に年末が近づいてきたなか、戦略は細かく売買を繰り返すのが吉。先ほどの、ヘッジファンドが決算月を迎えてきたように、多くの機関投資家が年末モードに入りつつある。なので、これまで利益を上げてきたポジションをクローズする動きが出てくるだろう。

 24日(木)にアメリカがサンクスギビングデイを迎えるというのも一つの理由。アメリカでは独立記念日と並ぶ休日の一つ。優秀な為替ディーラーやヘッジファンドマネージャーはこの日から年明けまで休暇を取ることもザラだ。利益確定の値動きによって上下することがあるので、それに合わせて対応したい。

 反対に年末にかけては、荒れやすい展開にもなる。期待されるだけの収益をあげた機関投資家はいいが……。そうでないトレーダーは取り返そうと躍起になって売買を繰り返すのだ。多くのプロトレーダーは年間契約。今年の成績が悪ければ、来年契約してもらえないこともありえる。起死回生のトレードをこの11月後半から12月にかけて行う場合もあるのだ。その値動きに気をつけて、あまり深追いせずにトレードする戦略をオススメしたい。

レンジに合わせて細かく売買するのが吉!?

予想レンジ
米ドル/円、76.20〜77円、ユーロ/円、103〜105.50円、ユーロ/米ドル、1.34〜1.36
為替相場を占う今週の重要経済指標
11月24日(木)
18:00 (独) 11月IFO景況指数 前回 106.4 予測 105.5

 ドイツの経済・社会調査・政策研究を行う非営利の公的研究機関IFO研究所が出す経済指標。全ドイツの1万社を対象に行う。日本の全国企業短期経済観測調査と同じように業績や業況、設備投資額、雇用などについて実績や今後の推移を問う。欧州経済の牽引役となるドイツ経済の行方が、ここから見えるので注目されやすい。


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