達人の勝てるFX投資戦略レポート

ギリシャの情勢が依然不安定。今週のFX戦略はレンジ内で細かく取引
先週10月31日〜11月4日までのおさらい
先週は31日月曜日に日銀が為替介入を実施。米ドル/円は毎日史上最安値の75円台から、一気に79円台まで跳ね上がった。しかし、その後はレンジに。先週後半は78円台後半から79円台の狭いレンジで推移している。

 一方のユーロ/円も介入を受けて上昇。しかし、107円台から一気に111円台を記録した。しかし、米ドル/円が78円台で下げ止まってるのに対して、ユーロ/円は介入翌日には介入前のレートに全戻し。これまで値動きが少なかった分、デイトレーダーにはボラティリティが増えてトレードしやすい相場だったのではないか。

ギリシャに続いてイタリア国債も利回り上昇中……?
 先週はギリシャの問題でも多数ニュースが出た。まずは、アメリカの金融大手であるMFグローバル・ホールディングスが破産法適用を申請した。この理由はやはり、ギリシャなど欧州の債券を購入していたようだ。

 MFグローバル・ホールディングスは日本でもMFグローバルFXA証券として業務を展開していた。CTチャートなど便利な機能も多く、愛用していたトレーダーも多いのでは。

 さらに、世界中をとどろかせたニュースとしてギリシャは「国民投票でEUの救済策の可否を取る」と発表。だが、多方面から批判を受けたのか4日に国民投票の中止を発表。パパンドレウ首相が辞任するのと引き換えに、中道右派の最大野党・新民主主義党(ND)が連立政権発足に協力することで与野党が基本合意したと報道されている。

 一応、財政再建化へ向けて前進しているように見えるが、その道のりは遠い。デフォルト懸念はまだまだ続き、市場も情勢を不安定に見ている。

 また、問題がギリシャだけでなく、他国にも飛び火し深刻化してきた。ギリシャの次煮危ないと言われているのがイタリア。国内の失業率は高く、ベルルスコーニ首相の退陣要求デモが起きるなど国内が不安定になっている。

 イタリアの10年債利回りも現在6.65%と上昇中。アイルランドやポルトガル財政危機に陥り、自力での財政再建を断念して金融支援を余儀なくされたのが7%前後というのを考えると、イタリアも危険水域に入ってきたということだろう。
今週の戦略はレンジを想定して小まめにデイトレ!
今週は週の半ばになり、先週と比べると大きな経済指標はそれほどない。なので、先週からのレンジを引き続き推移することも予測される。

気がつけば1年は早いものであっという間に11月。為替市場で取引をしているプロの為替ディーラーたちも、今年作ったポジションを手仕舞いする時期に入りつつある。大きな値動きにはならないかもしれないが、彼らの利益確定の玉が出てくると動く可能性もあり得る。

昨年の米ドル/円相場を思い出してほしい。それまで円高基調だったのが11月に入ったら83円台半ばまでに大きく戻す展開となった。年末にかけてのポジション調整がどのように行われるかに着目したい。と考えれば、想定レンジ内での短期での売買がよいだろう。ここから1週間以上の大きなトレンドを狙うのではなく、細かな利食いを入れる方がよい。

また、EUに関する情報は引き続き注意。イタリアの状況も含め今後の展開には着目しておきたい。

ニュースを見つつ、想定レンジ内で細かくデイトレする戦略で!

予想レンジ
米ドル/円、77.95〜79円、ユーロ/円、107〜109.5円、ユーロ/米ドル、1.3650〜1.4
為替相場を占う今週の重要経済指標
11月10日(木)
22:30 (米) 9月貿易収支 前回-456億ドル 予想-460億ドル

 貿易収支とは輸出量と輸入量の差額のこと。アメリカは世界の総輸入額の20%を誇り、輸入大国。慢性的な貿易赤字を抱えている。80年代には財政赤字と貿易赤字が「双子の赤字」として問題視されたりもした。国際経済を見る上で重要な指標。悪ければ、円高ドル安が更に進むこととなる。


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