先月9月の相場も多くの材料が出た。その最たるものをもう一度、おさらいしていきたい。米ドル/円はレンジ状態。一時は戦後最高値の76円10銭を記録し、円高が一層進んだかに見えた。しかし、野田新政権がスタートして早1か月。日銀は為替介入のそぶりを見せて入るが……。何度かレートチェックのうわさが駆け巡り、大きな陽線をつけるも、レンジを抜けるには至っていない。
相対的に大きく動き円高が進んだのはユーロ/円だ。一時、101円95銭をつけ、9月だけで10円近く下げている。相変わらず、ギリシャが注目を浴びており、EUがデフォルトに陥りそうなギリシャの処遇をどのように支援するのかに視線が集まっている。現在もその話し合いは続き、ドイツ、フランスなどの各国が話し合いを続けている。しかしながら、EUは構造的に経済的に発展した国とギリシャのような産業のない国の2種類に分かれ、政策によってどちらもつかずという状況になっている。ギリシャをユーロ圏から追い出すことや、ドイツのユーロ脱退、はたまたユーロ解体の可能性なども示唆され状況は混迷を極めつつある。
一方、米ドル/円で日銀が介入のそぶりを見せるなか、男気を見せたのがスイスの中央銀行。「無制限に介入を続ける意思がある」と発表。ここは「unlimited」という単語を使っている。スイスも自国通貨が高くなってしまい困っている国。産業を守るためにユーロ/スイスフランは「1ユーロ=1.2以下にはしない」と宣言したのだ。自国通貨を売って他国通貨を買う、この介入。スイス中銀は覚悟を決めて自国通貨を刷り、際限なく他国通貨を買うことにしたのだ。「日銀も介入するのならば、これぐらいやればいいのに……」と相場関係者ではため息が漏れた。
相対的に大きく動き円高が進んだのはユーロ/円だ。一時、101円95銭をつけ、9月だけで10円近く下げている。相変わらず、ギリシャが注目を浴びており、EUがデフォルトに陥りそうなギリシャの処遇をどのように支援するのかに視線が集まっている。現在もその話し合いは続き、ドイツ、フランスなどの各国が話し合いを続けている。しかしながら、EUは構造的に経済的に発展した国とギリシャのような産業のない国の2種類に分かれ、政策によってどちらもつかずという状況になっている。ギリシャをユーロ圏から追い出すことや、ドイツのユーロ脱退、はたまたユーロ解体の可能性なども示唆され状況は混迷を極めつつある。
一方、米ドル/円で日銀が介入のそぶりを見せるなか、男気を見せたのがスイスの中央銀行。「無制限に介入を続ける意思がある」と発表。ここは「unlimited」という単語を使っている。スイスも自国通貨が高くなってしまい困っている国。産業を守るためにユーロ/スイスフランは「1ユーロ=1.2以下にはしない」と宣言したのだ。自国通貨を売って他国通貨を買う、この介入。スイス中銀は覚悟を決めて自国通貨を刷り、際限なく他国通貨を買うことにしたのだ。「日銀も介入するのならば、これぐらいやればいいのに……」と相場関係者ではため息が漏れた。
ギリシャの裏側で「ヤバイ」と言われつつあるのが、韓国経済。もともと韓国はウォン安政策を取っている。昨今、日本の工業製品は「円高不況」と言われているがその背景にはウォン安をけた韓国製品との競争の結果不況に陥っているとも言える。しかし、そのウォン安が行き過ぎてしまい物価が上昇。また、世界経済の先行き不安により欧米の投資家が韓国から資金を引き揚げている。これによって、7行の相互貯蓄銀行が営業停止に追い込まれており、取り付け騒ぎなども一部では起きつつあるのだ。
韓国の中銀は米ドルを売って自国通貨を買い支える介入を行っているが、スイスと違うのが米ドルを売らなければいけない点。外貨準備金には限界があるので、それを見越されて世界中の投資家に狙い打ちされてしまえば……。あとはお分かりでしょう。韓国ウォンなどは規制があって個人投資家は取引できないが情報を知っておくことに越したことはない。
また、韓国以外にもインドネシアや台湾にも飛び火。100年に1度の金融危機と言われたリーマンショックの余波がこんなところにも出ている。この状況は`97年に起きたアジア通貨危機に似ており、為替相場はまだまだ混乱するのではないかと言われているのだ。
韓国の中銀は米ドルを売って自国通貨を買い支える介入を行っているが、スイスと違うのが米ドルを売らなければいけない点。外貨準備金には限界があるので、それを見越されて世界中の投資家に狙い打ちされてしまえば……。あとはお分かりでしょう。韓国ウォンなどは規制があって個人投資家は取引できないが情報を知っておくことに越したことはない。
また、韓国以外にもインドネシアや台湾にも飛び火。100年に1度の金融危機と言われたリーマンショックの余波がこんなところにも出ている。この状況は`97年に起きたアジア通貨危機に似ており、為替相場はまだまだ混乱するのではないかと言われているのだ。
今月の為替相場の戦略は3種類に分けられる。その3種類とは米ドル、ユーロ、資源国通貨での戦略だ。
米ドルは雇用統計の結果待ち。FOMCの結果で、大きく下落することはなかったが、まだまだアメリカの景気は情勢不安とも言える。それが指標をして一番大きく出るのが雇用統計だ。ここ2〜3か月の為替相場は月の初めに大きく動き、後半はダラダラとした動きになることが多い。なので、雇用統計の結果を見て2週目以降でポジションを作るとよいだろう。
次の戦略はユーロの売り。まだまだギリシャを巡る情勢は厳しく、下落する可能性も十分にあり得る。今年4月に120円台にあったことを考えると、現在の102円〜103円という水準は十分下げたとも言えそうだが……。ちなみにユーロ/円の最高値は2001年につけた88円96銭。そこまでの下落余地はありそうだ。
もしくは、スワップ金利がつく資源国通貨を下値で拾う戦略となる。円高が一層進み、NZランド/円は58円台や、豪ドル/円は73円台まで下落している。スワップを狙うのならばこの水準の値は今年の年初安値にも近く、イイ値段とも言える。下落を見越してスワップ用の長期ポジションを入れて置くのも手だ。
米ドルは雇用統計の結果待ち。FOMCの結果で、大きく下落することはなかったが、まだまだアメリカの景気は情勢不安とも言える。それが指標をして一番大きく出るのが雇用統計だ。ここ2〜3か月の為替相場は月の初めに大きく動き、後半はダラダラとした動きになることが多い。なので、雇用統計の結果を見て2週目以降でポジションを作るとよいだろう。
次の戦略はユーロの売り。まだまだギリシャを巡る情勢は厳しく、下落する可能性も十分にあり得る。今年4月に120円台にあったことを考えると、現在の102円〜103円という水準は十分下げたとも言えそうだが……。ちなみにユーロ/円の最高値は2001年につけた88円96銭。そこまでの下落余地はありそうだ。
もしくは、スワップ金利がつく資源国通貨を下値で拾う戦略となる。円高が一層進み、NZランド/円は58円台や、豪ドル/円は73円台まで下落している。スワップを狙うのならばこの水準の値は今年の年初安値にも近く、イイ値段とも言える。下落を見越してスワップ用の長期ポジションを入れて置くのも手だ。
毎月更新!勝てるFX投資戦略レポート
- 2011年6月号「6月末にアメリカのQE2終了で「ドル高円安」トレンドが発生!?」
- 2011年7月号「今月の市場テーマはやっぱりユーロ! PIGSの対応はどうなる!?」
- 2011年8月号「アメリカのデフォルト次第では米ドル、ユーロ、円は乱高下!?」
- 緊急!アメリカの債券不履行問題で揺れる為替相場
- 2011年9月号「9月相場は日銀介入に気をつけつつも、サプライズがあれば下落」
- 2011年10月第1号「引き続きユーロに着目 ギリシャのデフォルトは避けられない!?」
- 2011年10月第2号「ソブリンリスクへの対応が鮮明となったユーロ!売り場を探す」
- 2011年10月第3号「ソブリンリスクの対応を迫られるユーロ、日銀は円売り介入か?」
- 2011年10月第3号「ソブリンリスクの対応を迫られるユーロ、日銀は円売り介入か?」
- 2011年11月第1号「【緊急!】日銀の為替介入で円安に振れた為替相場。今後の行方は?」
- 2011年11月第2号「ギリシャの情勢が依然不安定。今週のFX戦略はレンジ内で細かく取引」
- 2011年11月第3号「イタリア、ベルルスコーニ首相が退陣、ユーロの今後はどうなる!?」
- 2011年11月第4号「崩壊寸前のユーロ。フランスの格付けも!?ユーロ円の今後に注目」
- 2011年11月第5号「ユーロ諸国は破たん寸前・・だからこそ!FXにチャンスあり!?」
- 2011年12月第1号「雇用統計の結果を受け、年末12月の為替相場で一勝負!」
- 2011年12月第2号「EUサミットと豪ドルやユーロの金利発表も終了、為替相場は年末へ」
- 2011年12月第3号「為替相場はユーロへの不安は消えないままクリスマスウィークに突入」
- 2011年12月第4号「2011年為替相場の焦点はユーロ。そろそろ2012年1月のFXの準備をしよう!」
- 2012年1月第1号「2012年の為替相場を予想する!FX勝利の計は元旦にあり!?」
- 2012年1月第2号「ユーロ安が止まらない!? 今週の為替相場の行方は」
- 2012年1月第3号「FXブーム再来!?ユーロキャリートレードでスワップ時代突入か?」
- 2012年1月第4号「ユーロの悪材料は出尽くし!? それでも、まだユーロが売りなワケ」
- 2012年1月第5号「FRBショックで判明した最弱通貨は米ドル、ユーロ、日本円・・・」
- 2012年2月第1号「米国雇用統計の結果を受けて、今後はアメリカのインフレターゲットに注目!?」
- 2012年2月第2号「為替相場の旬のテーマは米ドル?ユーロ?今週は揺れる一週間に・・・」
- 2012年2月第3号「為替相場は日銀の金利政策で遂に円安に!上昇トレンドは続くか?」
- 2012年2月第4号「円安トレンド発生で、米ドル/円のターゲットは100円台!?」
1位 FXプライム byGMO | 2位 セントラル短資FX | 3位 インヴァスト証券 |
取引口座内では30種類の為替情報を読むことができる。自社ディラーによる相場分析がわかりやすく的中率が高い。 | ||
>>口座申し込みはこちら | >>口座申し込みはこちら | >>口座申し込みはこちら |