達人の勝てるFX投資戦略レポート

ソブリンリスクの対応を迫られるユーロ、日銀は円売り介入か?
先週10月17日〜21日までのおさらい
先週は米ドル/円、ユーロ/円などはレンジの状態。米ドル/円は77〜76円台、ユーロ/円は107円台〜105円台で推移していた。

この理由は23日(日)に行われたEUサミットの結果待ちだった。ギリシャに対する対応をどのように行っていくのか。その対応を決める会議だ。しかし、議論は紛糾。特にフランスのサルコジ大統領とドイツのキャメロン首相がケンカをしたという報道まで流れている。

さらには、大手格付け会社S&Pによるフランス国債の格下げの噂や、イタリアの金融機関の格下げのニュースが出たり、ドイツの好景気が報じられたり、一進一退の状況。いいニュースと悪いニュースが入り乱れて行動される。ユーロ/円などは長いトレンドが出にくい環境となった。

とはいっても「月の半ばはブレイクアウトが起こりにくい」と検証を重ねたFXトレーダーは語る。順張りで2〜3日単位でポジションを持つタイプのトレーダーには厳しい相場だっただろう。反対に短期でグルグルとトラップ運用をしていた人には結果が出やすい相場になったのでは。

今週の注目はユーロの対応と介入?
今週、特筆すべきなのは、ユーロの今後について。だが、サルコジ大統領は今週26日(水)以降の協議についてメルケル氏に「ヘアーカット率とEFSF規模拡大などの問題はユーロ圏の問題だから、水曜日の協議はEU全体の27カ国の協議ではなく、ユーロ圏の17カ国での協議にしないか?」と伝えたという。

それに対し、キャメロン首相やユーロ圏の外にいるスウェーデン代表は「ユーロ圏ばかりが集まる機会が増えるとEUの2分化が進んでしまい、EUの本来の意味が変わってきてしまう」とサルコジ氏に伝えたという。さらに、メルケル氏はどんどん深刻化するユーロ圏のソブリン問題は、もはやユーロ圏だけの問題でなくなっている点に懸念を表明した。

  これらからも欧州諸国は一枚岩ではないことがわかるし、今後の議論も紛糾しそうなのが目に見えて分かる。サルコジ大統領は普段の装いとは違い、若干顔が赤くなり、熱が入った話し合いをしているようにも見えた。
今週の戦略はユーロに引き続き着目、もしくは介入狙い?
現在もユーロ圏では協議が行われており、余談を許さぬ状況だ。ユーロ/円は先週からレンジに入っている。なので、そのレンジの上下に合わせて短期的に売買を繰り返す戦略も考えられる。

しかし、ネガティブな情報が出ればユーロ/円は大きく下落する可能性があるので、スワップ狙いのロングポジションなどははずしておいた方が無難そうだ。

先週、史上最高値を更新したことによって脚光を浴びた米ドル/円。米ドル/円も先週は長いレンジ相場に入っていたが金曜日のブレイクによって、若干の下落余地が出来たかのように思われる。

円高になると日本人の米ドル買い越しポジションは増えるといわれており、ヘッジファンドがそれを狙って売りを浴びせるというのは、米ドル/円の噂話。しかし、ここ半年で何度も米ドル/円の史上最安値が更新されていることを考えれば、あながち間違いでもない気もする。

民主党政権も「安住淳財務相が円売り介入の準備を財務省に指示した」という報道が出たように、このまま黙って注視しているだけには成らないはず。どこかで介入を行う可能性も捨てきれないだろう。

基本的な戦略は米ドル/円で売りを狙いつつ、介入に備えてみるのはいかがだろうか。来週には11月に入る。銀行のディーラーたちは年末の休暇がちらつく時期にも。そこで一旦の変化を見せるかもしれない。


予想レンジ
米ドル/円、75.80〜79円、ユーロ/円、105〜109円、ユーロ/米ドル、1.3650〜1.4
為替相場を占う今週の重要経済指標
10月27日(木) 21:30 (米) 第3四半期GDP・速報値 [前期比年率] 前回+1.3%予想+2.3%

27日(木)にはアメリカの第3四半期GDPが発表される。景気が悪いといわれているアメリカだが、先週の週間新規失業保険やフィラデルフィア連銀指数などがプラスだった。ギリシャの対応に追われるヨーロッパに対してアメリカは盤石であると主張したいところだが。ネガティブサプライズが出ると米ドル/円は下落する傾向にある。GDPの行方も注目したい。


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